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初期衝動の再燃、そして「新しい1stアルバム」──神聖かまってちゃんのいま

2026-08-20 公開 ・ Shibuya LOVEZ(渋谷)

2026年8月20日、渋谷宇田川町に今年6月27日にオープンしたばかりの新施設Shibuya LOVEZに、神聖かまってちゃんが立つ。2008年の結成から数えて、2026年で18年目。だが、その活動の軌跡を「安定」という言葉で語るのはふさわしくない。

結成メンバーは幼稚園の同級生だったという。2010年、ミニアルバム『友だちを殺してまで。』を発表すると、同年のうちにフルアルバム『つまんね』でメジャーデビュー。鬱屈とした世界観と、予測不能なライブパフォーマンスは、当時のインディー/ロックシーンに強い衝撃を与えた。以降、2020年の『児童カルテ』までにオリジナルアルバムを10枚積み重ね、独自のポジションを築いてきた。

そして2025年1月、5年という制作期間を経て発表されたのが、当時の編成──の子(ボーカル/ギター)、mono(キーボード)、ちばぎん(ベース)、みさこ(ドラム)──による新体制初のフルアルバム『団地テーゼ』だ。ロッキング・オン・ジャパンのインタビューでは、取材したライターから「まるで新しい1stアルバムのようだ」と評された作品でもある。

意図的にダークで、商業的な華やかさを避けた作風。30代、40歳を迎えるメンバーが制作したことで、負の感情を描く表現の深みは以前にも増したという。同インタビューでは、結成当初にあった初期衝動をもう一度取り戻すことがテーマだったとも語られている。時間を経て“新しい1枚目”を作るという逆説的な創作は、長く活動を続けてきたバンドにしか出せない説得力を持っている。

神聖かまってちゃんのライブは、音源だけでは伝わらない部分が大きいバンドとして知られてきた。荒々しさと繊細さが同居するステージングは、結成から10年以上を経た現在も変わらず、初めて見る観客と長年のファンの双方を毎回動揺させる。制作に5年をかけた『団地テーゼ』というアルバムを経たことで、そのライブ表現がどう変化しているのか、あるいは変化していないのか──それを確かめる意味でも、今回の公演は見逃せない。

今回のShibuya LOVEZ公演は、新施設のオープニング期という意味でも、そして『団地テーゼ』以降のバンドの現在地を確かめる意味でも、注目すべきステージだ。開場16:45、開演17:00。渋谷という街の夜が本格的に動き出す前の、少し早い時間帯に組まれた今回の公演は、平日の予定に無理なく組み込みやすいのもポイントだ。結成から10年以上を経てなお、“新しい1枚目”を作り続けるバンドの現在の音を、ぜひ現場で確かめてほしい。

“客観的に見ると、今回の『団地テーゼ』というアルバムはすごくダークなものになったと思うんです。”— ROCKIN'ON JAPAN「神聖かまってちゃん『団地テーゼ』インタビュー」2025年1月15日

この記事のイベント情報

日程
2026年8月20日(木)
会場
Shibuya LOVEZ(渋谷)
時間
開場16:45 / 開演17:00
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